仮定法現在とは?
仮定法現在(Subjunctive Present)とは、提案・要求・命令・決定を表す動詞や表現の後に、動詞の原形を用いる文法ルールです。主語が三人称単数でも「-s」をつけずに動詞を原形で使う点が特徴です。
仮定法現在はTOEICや英検、ビジネス英語でも頻出の文法事項なので、しっかり理解しておきましょう。
仮定法現在を使う動詞・表現
仮定法現在は、以下のような動詞や表現の後に続く「that節」の中で用いられます。
1. 提案(suggest, propose)
- suggest(提案する)
- propose(提案する)
例文:
- The teacher suggested that he study more. (先生は彼にもっと勉強するよう提案した。)
- She proposed that we go to the meeting together. (彼女は私たちが一緒に会議に行くことを提案した。)
2. 要求(demand, request, insist)
- demand(要求する)
- request(依頼する)
- insist(主張する)
例文:
- The manager demanded that the report be submitted by Friday. (マネージャーはレポートを金曜日までに提出するよう要求した。)
- She insisted that he be on time. (彼女は彼が時間通りに来るよう強く主張した。)
3. 命令・決定(order, decide)
- order(命令する)
- decide(決定する)
例文:
- The director ordered that the employees attend the training. (取締役は従業員が研修に参加するよう命じた。)
- They decided that he join the project. (彼らは彼がそのプロジェクトに参加することを決定した。)
仮定法現在の特徴
- 動詞は常に原形(主語が三人称単数でも “-s” をつけない)
- that節の中で使われる
- フォーマルな表現で使われることが多い
仮定法現在と直説法の違い
仮定法現在と通常の直説法(普通の文章)の違いを比較してみましょう。
文型 | 仮定法現在 | 直説法 |
---|---|---|
提案 | He suggested that she study more. | He suggested that she studies more. (❌) |
命令 | The boss ordered that he leave immediately. | The boss ordered that he leaves immediately. (❌) |
決定 | They decided that she be the leader. | They decided that she is the leader. (❌) |
直説法では通常「三人称単数なら -s」をつけますが、仮定法現在では動詞は常に原形を使います。
TOEIC・英検対策ポイント
1. that節の中の動詞を確認する
問題では「suggest」「demand」などの動詞がある場合、その後の動詞が 原形 になっているかをチェックしましょう。
2. 間違えやすい選択肢に注意
TOEICでは、以下のような間違えやすい選択肢が出題されることがあります。
❌ The teacher suggested that he studies more. ✅ The teacher suggested that he study more.
「studies」と「study」の違いに注意しましょう。
まとめ
仮定法現在は、提案・要求・命令・決定の後にthat節が続くときに使われ、動詞は常に原形になります。TOEICなどの試験で頻出なので、しっかりマスターしておきましょう。
例文を何度も読んで、正しい形を覚えるのがポイントです!
このページでは、仮定法現在の基本ルールから実践的な使い方まで詳しく解説しました。仮定法に関する他の記事もぜひチェックしてください!
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